もうすぐ1歳の赤ちゃんの育児をしながらお稽古も続けている私の生徒さん。
合奏団員でもあります。


11月の峰の会で合奏団曲に参加するため、慣れない暗譜に早くから取りかかっていました。

しかし、コロナ禍により生活上の制限。
旦那様のお仕事が多忙で帰宅が夜遅くになったり、急に土日出勤となり、お稽古の予約ができない。
他に預ける先がなく、長時間のワンオペ育児で自分のお稽古ができない。
急に赤ちゃんの体調が悪くなることもある。

親を頼らずに小さい赤ちゃんを育てるのは本当に大変だと思います。
それでもなんとかお稽古を続けようと頑張っています。

先日、ようやく7月のお稽古に来ることができました。
この1ヶ月も彩花物語の暗譜だけを必死に頑張ったようです。
しかし、上記の事情により練習の時間が取れない。
無理矢理作れたとしても10分程度。
練習したいのにできない焦りとストレス。

でも、こんな時期だからこそ、箏は楽しく息抜きであるべき。
こんなに必死にやる必要がない。
合奏の代わりはいるけれど、おかあさんの代わりはいない。
ココロと体のバランスが崩れてからでは遅い。


お稽古で暗譜の成果を聴き、総合的に判断。
自分から「あきらめます」とは言わないだろう・・
暗譜も全くできていない訳でもなく、期限までには間に合う。
やる気、能力はある。
暗譜ばかりをこのまま続けさせるのか、中止するのか・・

指導者として、どうするのが良いか?
苦渋の決断。

「もう、頑張りすぎなくていいよ。」

生徒さんの熱意は伝わった。もう十分。
今までの努力は次に活かせるし、無駄ではない。

今後も
家庭の事情でリハーサルに2回以上行ける保証がない。
練習の時間を十分に取れない。
お稽古にも何回来られるか分からない。

こんな状況下、精神をすり減らして必死にやるほどのことでもないので、
厳しい合奏団の活動は1年間お休みして、
「暗譜ナシで気楽にみんなと合奏できる曲に参加しましょう!
とお話しました。

決して脱落して不参加ではないのです。

体調を崩してからでは遅い。
ギリギリに不参加となれば他のメンバーにも迷惑をかけてしまう。

頑張り屋さんには、指導者が早期に思い切って決断する勇気も必要。
これからも一緒に楽しく、長くお稽古を続けて欲しい。

団長である師匠に状況をお話し、休団できないか相談。
師匠も「育児は大変なこと。今年はゆっくり楽しく合奏しましょう」と合奏団員として籍を置いたまま、休団扱いにして下さいました。(ほっ)